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2015年6月1日(月)

アニソン界の大御所UVERworld&藍井エイルを率いるアルスラーン王子がさすがすぎる!

●国産ファンタジーの傑作が堂々アニメ化

 

 原作田中芳樹、作画荒川弘というコンビで大きな話題となった『アルスラーン戦記』だが、アニメ版の主題歌でも視聴者を驚かせてくれた。 

 

●UVERworld『僕の言葉ではない これは僕達の言葉』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『BREACH』の第2期オープニング『D-tecnoLife』でメジャーデビューを飾って以降、コンスタントにアニソンをリリースし、『ガンダム00』の2ndシーズンのオープニング『儚くも永久のカナシ』ではついにオリコンチャート1位の大ヒットを飛ばしたUVERworld。2014年は久しぶりにアニソンのリリースがない年となったが、ここにきて大型アニメの主題歌に大抜擢。さすがの風格である。 

 

 イントロは静かなコーラスから始まるが、リフが独特。これまでUVERworldが提供してきたアニソンらしくないリフだなと思いながら聴き始めた。作品のオープニングとして考えるとアニメーションも大事なピースのひとつ。とくに、アルスラーン王子の悲しげな表情は、これから始まる悲劇を確かに表している。いいぞ作画班。そして展開はドラマチックに、サビに入る前のBメロでUVERworld節が炸裂。ギターアルペジオとボーカルが絡み合うようなサビ部分。これぞUVERworld。安心したぜ。ところで、アニメ版の編曲はこの独特なリフで終わらせている。ここは個人的にはちょっともったいないと感じる部分。UVERworldのまま終わってしまった。アルスラーン戦記の雰囲気にもう少し近づけてくれたら本編にスッと入っていけるのだが。聴き終わった後、戦闘モードのまま本編に入ってしまう私がいる。 

 

 

●藍井エイル『ラピスラズリ』 

 

 

 

 

 

 『ソード・アート・オンライン』1期エンディング『INNOCENCE』、2期オープニング『IGNITE』でアニメファンにその存在を認知させ、『キルラキル』の『シリウス』でたしかな実力を魅せつけたのがこの藍井エイル。今作『ラピスラズリ』は配信開始からすぐに大手音楽配信サイトにて1位を獲得。音楽番組への出演も果たしており、瞬く間にアニソンシンガーのトップグループへと駆け上がった印象だ。 

 

 今回の楽曲はストリングスが入ってギターがラテン調のアルペジオを奏でる切ない雰囲気がたっぷり。今まではどちらかといえば、ハスキーでパワフルな歌声が特徴で、ロックテイストな楽曲が多かった印象の彼女だが、今作ではファルセットを多用してサビをしっとりと歌い上げるなど、表現力の高さを見せつけている。 

 

 歌を聴いて情緒が思い浮かぶ作品というのは良い楽曲だ。エンディングのアニメーションも素晴らしい。砂漠を行くアルスラーン一行と青く光る月。このエンティングは藍井エイルの確実な表現力を見せつけてくれたし、アニメーションは最大限その魅力を引き出した。 

 

 また、『ソード・アート・オンライン』シリーズ、『キルラキル』など、彼女が主題歌を担当するアニメーションはヒット率も高い。そういう意味でも作品に恵まれており、藍井エイルは上り調子であると感じられる。 

 

 

 

 

 『アルスラーン戦記』といえば、アルスラーン王子が少数精鋭の凄腕の臣下を従えて苦難を乗り越えていくストーリー。UVERworldと藍井エイルというアニソン界の精鋭を味方につけるとは、アルスラーン王子、さすがの器量である。 

 

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2015年5月29日(金)

『うた☆プリ』主題歌で宮野真守の歌唱力にシビレたおっさん編集者とは俺のこと

●持ちすぎ男への嫉妬心溢れるアラフォー男

 

 

 新曲のリリースイベントが朝のニュースでも取り上げられるなど一般層への知名度も高い男性声優といえば、宮野真守はその筆頭だろう。筆者は一般層ではないので、もっとよく知っている。イケボを活かした正統派の主人公キャラだけでなく、『ガンダム00』の刹那・F・セイエイ、『デスノート』の月(ライト)、『シュタインズ・ゲート』の岡部 倫太郎など、クセのあるキャラクターも見事にこなす演技力。身長180センチ超のイケメンフェイス。そしてカッコイイのに変顔のキレが尋常じゃない点も見逃せない。持ってるどころじゃない、持ちすぎているのだ。世の男性が羨むスペックを持つ男。

 

 そんな宮野真守が2015年4月にリリースした新曲がテレビアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ』の主題歌『シャイン』。見るからに眩しさ全開の曲だ。

 

 筆者は本気で聴きこむときはイヤホンではなく、ヘッドホンを使用する。聴いてる感がアップするからだ。ただ、このときは正直ネガティヴな心理状態でヘッドホンを装着した。なぜなら彼は持ちすぎているからだ。「歌はどんなもんなのよ?」という謎の上から目線で再生ボタンを押す。

 

 ●あああああああ!

 

 弱いんだよ、こういう打ち込み系のダンスミュージック。イントロからカッコイイ……。「ここには歌があるから」のヒトコトでアラフォーおじさんの心は完全にキミに持っていかれた。声、やっぱりカッコイイな。メリハリの効いたメロディーと、コーラスをうまく組み合わせたボーカルは聴いていて心地よく、自然と体を揺らしてリズムを取ってしまう。とくにシビれるのが、最後のサビ前でささやくように歌う「Kiss me…」の部分。先に言っておくが筆者はノンケだ。しかし、それでもなお、何かこう心にクルものがあったということを記しておく。

 

 作曲は良質なゲーム、アニメ楽曲を生み出し続けるクリエイター集団” Elements Garden”の上松範康(あげまつ のりやす)氏。編曲も同じく” Elements Garden”の藤田淳平(ふじた じゅんぺい)氏。

 

どうりで! 

 

いいと思ったよ! 

 

曲が! 

 

 曲が最高なんだ。そこにイケボでボーカル入れればそれはもうカッコよくなるわ。と仕方ない感を全力で出した筆者の目に止めの一撃が飛び込んできた。

 

作詞:宮野真守

 

 持ちすぎだよ、宮野真守。

 

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2015年5月22日(金)

YUKI×菅野よう子『坂道のメロディ』奇跡のカップリングで生まれた名曲

●ガタっ!!!!

 

小玉ユキの『坂道のアポロン』アニメ化のニュースの際、個人的ないちばんのニュースは同作の音楽を菅野よう子が担当することと、その菅野よう子が主題歌のプロデュースも受け持つということだ。しかも、そのアーティストが邦楽界のトップシンガーであるYUKIと秦基博のふたり。ディープなアニメファン以外の視聴も多い『ノイタミナ』枠にさらに多くの視聴者を引き込むにはうってつけの起用といえるだろう。そのなかでも今回はオープニングの『坂道のメロディ』について語りたい。

 

 ●奇跡のカップリング

 

まずはやはりYUKI、である。

 

例えばこの曲を若くてキャピキャピした女の子が歌っていたとしたどうだろう。きっと筆者にここまで強い印象をあたえることはなかったのではないだろうか。とてつもなくキュートな声のYUKIだが、その声にはたくさんの表情がある。ひたすらロリータで、それなのにアダルトで、切なくて、楽しくて、儚く、強く、そしてエロい。女性の持つ魅力すべてを声で表現するYUKIというシンガーなくしてこの曲はありえない。

 

そんなシンガーYUKIに菅野よう子は何を加えたのか。筆者がこの曲に感じたのはひとつの”物語”だ。ストーリーやキャラクターとのリンクを心のなかで行ってしまうことを差し置いても、この曲からはストーリー性を強く感じる。軽やかなイントロからは抜けるような青空が、テンポを抑えたAメロからは仲間と楽しく笑いながら歩く映像が浮かんでこないだろうか。Bメロでは駆け出したくてウズウズしている様子が、続くサビではどこまでも続く道を駆ける若者が見える。

 

……え、見えない?

 

見えるでしょ! 

 

でも、全力で駆け抜けたあと、この曲はフッとトーンダウンする。最高に楽しかったパーティーが終わったあとの会場のようなそんなシーンが筆者には見えた。少し胸がチクリとするような、そんな終わりが美しく感じた。

 

YUKIの声、そして菅野よう子のストーリー性のあるメロディ。個々人だけでは生み出せないパワーがこの曲には秘められている。ふたつを足して2でとどまらないものが生まれる。曲からストーリーはさすがに見えないなあと感じたあなたも、これが音楽の素晴らしさだとはわかるはずだ。

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2015年5月22日(金)

『たまこまーけっと』劇中歌『恋の歌』は全バージョンがオススメできる神曲

●『たまこ』ナンバーワン楽曲はこれ
 
『たまこまーけっと』の劇中歌として、ファンのあいだでは神曲として評価の高い『恋の歌』。この曲には現在3つのバージョンが存在する。そしてこれがまた三者三様に仕上げられており、どれもが魅力的なのだ。今回は全バージョンが収録されたアルバム『Everybody Loves Somebody ~ うさぎ山から愛をこめて』より『恋の歌』のみをピックアップしたレビューをお届けしよう。基本的には非常に前向きになれる楽曲だが、あえてどんなときに聴くのがよいかをタイプ別に分けてみた。蛇足的寸評ではあるが、参考にしていただけると幸いだ。
 
●恋の歌
 
TV版『たまこまーけっと』第9話の劇中歌およびエンディング曲として使用された。主人公北白川たまこの父である北白川豆大が高校時代に組んでいたバンド“ダイナマイトビーンズ”名義の曲である。さらに付け加えるなら愛する人へのありったけの想いを込めた、“微塵のブレもない”、“ドストレートなラブソング”である。微妙なテンポ、チープなサウンド、拙いテクニック、いかにも学生バンドらしい楽曲だが、豆大の振り絞るようなボーカルに胸がじんわりと熱くなる。この熱量の源は若さだ。勢いも深さも熱さも何もかもがあとからあとから湧いてくる。汲めど尽きぬその情熱がそのまま伝わってくる。がむしゃらに熱くなりたいときはこれ。

 ●KOI NO UTA
 
映画『たまこラブストーリー』のオープニング曲としてかかったのがこの曲。TV版の視聴者だった筆者にはお馴染みの曲だったが映画から入った人にはどんな印象だっただろうか。北白川豆大名義の曲ということで“大人になった豆大”が歌う『恋の歌』は、軽快かつ複雑に響くドラムサウンドと伸びやかな豆大のボーカルがじつに印象的。楽曲としての完成度は間違いなくこちらが上と言っていい。まさに大人の“KOI NO UTA”。スマートに、でも熱くキメたい勝負の日だ、というときはこちらを。

 
映画『たまこラブストーリー』のエンディング曲のひとつ(このあとにさらに洲崎綾の『プリンシパル』が流れる)として使われた、北白川たまこ名義の楽曲。ギターとドラムで構成された最長のイントロが秀逸。体を揺らしたくなるギターソロにドラムが入ると一気にテンポアップ。映画のエンディングとしてそのまま聴くならば、必ずや劇中のシーンがフラッシュバックするはずだ。また、『恋の歌』シリーズでは唯一の女性ボーカルとなるが、あくまで北白川たまことして歌う洲崎綾の歌唱力にも注目したい。青春を感じたいならこれ。

 ここまで個別に紹介してきておいて大変恐縮だが、『たまこ』関連の楽曲が網羅されたベストアルバムも発売されている。シリーズの象徴的なワードをタイトルに使った『Everybody Loves Somebody ~ うさぎ山から愛をこめて』は、オープニング、エンディングはもちろん個別に発売されたキャラソンなどもすべて収録されている。母ひなこの歌う『ひなこより』などレア楽曲も聴けるということで、『たまこ』ファンはぜひこちらをチェックして欲しい。

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2015年5月21日(木)

2015年第2クール話題『血界戦線』のOPEDが最高にシャレオツカッコイイ

アニソングス・コラム  OP&ED一期一聴 vol.1

 

●『トライガン』内藤泰弘氏の新作は熱すぎるほどアツい

 

BONESが放つ渾身の新作『血界戦線』。現実世界と異世界が交わる”ヘルサレムズ・ロット”を舞台に異形の者と人間の織りなすドラマをスタイリッシュに描く本作。実にBONESらしい仕上がりになっていると思う。すでに数回の放映を経てアニメ系コミュニティーでは話題になっており、”技の名前を叫んでから殴る“スタイルが非常にウケているようだ。作品についての評論はここでは割愛させていただき、オープニングとエンディングの楽曲に注目していこう。

その前に、楽曲とアニメーションとのマッチングについてヒトコトだけ。本作の監督を務める松本理恵氏と言えば『京騒戯画』でも見事なシャレオツカッコイイOP&EDを見せてくれたスタイリッシュ系の演出が得意な監督だ。氏の作品を見る際は、とくに戦闘シーンと音楽のリズムを合わせつつ、登場人物をドラマティックに魅せる演出に注目してほしい。

 

●OP『Hello, world!』

さて、本作のOPはBUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)が奏でる新曲『Hello, world!』。テンポが早く、サビで爽快感溢れるベースラインが全体を引っ張っていく気持ちのイイ楽曲だ。Vo.の藤原氏のかわいた声やBUMP OF CHICKENらしさが香るソリッドなギターサウンドが、舞台となる”ヘルサレムズ・ロット”の少し退廃的な香りのする世界観に非常にマッチしている。歌詞の内容も主人公が本作の中で出会う境遇を織り込んだものになっており、BUMP OF CHICKENの作品への本気度が伝わってくる。まさに必見必聴。

●ED『シュガーソングとビターステップ』
そしてエンディングはUNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン・スクエア・ガーデン)が奏でる『シュガーソングとビターステップ』。Vo.斎藤氏の甘い声が非常にマッチするダンサブルロックをどこかオールドカントリーな匂いのするポップなサウンドに仕上がっている。エンディングアニメーションは楽曲の雰囲気をしっかりと反映させた、登場キャラ総出演の大円団なアニメーションになっており、本編で登場したゲストキャラをつい探してしまう。

UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン・スクエア・ガーデン)といえば、
『TIGER & BUNNY(タイガー・アンド・バニー)』のオープニングである『オリオンをなぞる』や、『夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜(ヨザクラカルテット)』のオープニングであった『桜のあと』のようにドラムの手数が多い、アップテンポなリズムのロックを思い浮かべる。しかし、今作は彼らの楽曲の売りの一つである“ドラマチックな楽曲展開”が前面に押し出されており、ドラムはリズムをタイトに刻んで、繰り広げられるドラマを下支えしている。

今までのアニソンではオープニング曲を担当することの多かった彼らとは少しギャップを感じる人も多いかもしれないが、今作のように、余韻を潰すことなく、見終わった後の気持ちを爽やかにさせてくれる“シャレオツカッコイイED”を書けるとなると、さらに幅広く活躍していけそうだ。

 

●世界観を引っ張る楽曲にも注目

ちなみに『血界戦線』の音楽担当をしているのは作曲家の岩崎太整氏。本作全体を流れるハードボイルドでジャジーな雰囲気は岩崎氏によって紡ぎ出されている。『カウボーイビバップ』や『エウレカセブン』など音楽が強く印象に残るアニメを業界に提供してきたBONESとのタッグはベストマッチングと言っていいだろう。今作も正直音楽を聴くために見始めたといっても過言ではない。2015年7月に発売予定のサウンドトラックが今から楽しみだ。

TVアニメ「血界戦線」オリジナル・サウンドトラック ~ 岩崎太整
2015/7月発売

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