うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー
ウルセイヤツラフォー ラムザフォーエバー
放映: 1986 年
高橋留美子の漫画『うる星やつら』を原作とする劇場アニメシリーズ第四作。象徴的な巨大桜の樹が伐り倒された日を境に、ヒロインのラムが少しずつ存在を消していき、それに伴って友引町の人々や諸星あたるたちが奇妙な異変に巻き込まれていく幻想譚として描かれる。ラムが「いる」ことの意味、彼女と仲間たちが共有してきた騒がしくも掛け替えのない日常の重さを、静かな映像表現と儚い詩情とで問い直す異色作で、ギャグ作品の劇場版でありながら多分に思索的な余韻を残す。映画ならではの実験的な演出により、シリーズの原作ファンを越えてアニメーション映画史に独自の位置を占める一作となった。
(C)高橋留美子・小学館/キティフィルム