
公開された映像では、今ではとても珍しい「セル画」を用いたカットが使用されている。「セル画」とは、動画(清書された一連の線)を透明なシートに転写し、絵の具で彩りを加えていく伝統的なアニメーション技法によって作られる素材である。デジタルで描かれる色鮮やかな作風とはまた異なる、手描きならではの柔らかで奥行きのある優しい風合いによって、作品の持つ新しくもどこか懐かしい世界観を丁寧に描き出している。映像冒頭で振り返る茉里や、後半に登場するララの横顔が、この「セル画」を使用した貴重なカットとなっている。

映像は、約200年の時を経て滋賀県に蘇った人魚姫ララを中心に、この地で出会う大津茉里(CV: 川石奈奈)やその家族、そしてルカ(CV: 村瀬歩)をはじめとした心優しく温かい人間たちとのつながり、そしてそれぞれのキャラクターが抱く愛が、ララの穏やかな日常のひとコマとともに丁寧に描かれている。軽快な足取りのララに手を引かれるのは、茉里の兄・大津祥弥(CV: 大野智敬)、父・大津誠(CV: 真殿光昭)、祖母・大津江万(CV: 住友七絵)やルカ。さらに、チーズケーキが人気を呼ぶ滋賀県の老舗洋菓子店「アンデケン」のスタッフたちや学校の友人も登場する。

後半では、ララの手を優しく包む姉たちや、花を愛でるグレイス(CV: 深見梨加)など、それぞれが大切な人を想う気持ちが表れるシーンに。ララと茉里が談笑する姿や、夕日に染まる琵琶湖のほとりをルカと肩を並べて歩く姿など、慣れない滋賀の街に戸惑いながらも、何気なく、けれど輝かしいララの日常を切り取ったシーンの数々が映し出されている。

さらに、本オープニングではそれぞれの制作スタッフが本作への想いを込め、自身の名前を手書きで残したクレジットを採用。その丁寧で多種多様な肉筆からは、本作の企画立ち上げから放送を迎えるまでの間、制作に関わる多数のスタッフが込めた作品に対する愛情や制作過程における苦悩や葛藤、そして喜びなど、様々な感情と今日までの歩みが滲み出ていると言える。
ノンクレジットオープニング映像
https://www.youtube.com/watch?v=GOfC_4qCa9c

■主題歌
オープニングテーマ「さよならララ」いきものがかり
歌: 吉岡聖恵/作詞・作曲: 水野良樹/編曲: 亀田誠治(EPIC Records Japan)
エンディングテーマ「Hearts Glow」Hana Hope
作詞: Hana Hope、小西裕子/作曲: Hana Hope、KEI_HAYASHI/編曲: David Baron(Sony Music Labels)
■イントロダクション
昔々あるところに、ララという人魚のプリンセスがおりました。海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。
それでもララは地上へ旅立ちます。魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。しかしそれは、“本当の愛”を見つけなければ、泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。
人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。けれど――その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。
それから200年。長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。今度こそ“本当の愛”を見つけるために――。
■スタッフ
原作: キネマシトラス
監督: 小出卓史
シリーズ構成: 川原杏奈
キャラクターデザイン: 谷紫織
美術監督: 藤野真里(スタジオPablo)
色彩設計: 相澤里佳
撮影監督: 出水田和人(T2studio)
編集: 黒澤雅之
音響監督: 山田陽
音楽: yuma yamaguchi
音楽制作: KADOKAWA
アニメーション制作: キネマシトラス
■キャスト
ララ: 菱川花菜
大津茉里: 川石奈奈
グレイス: 深見梨加
ルカ: 村瀬歩
大津祥弥: 大野智敬
大津誠: 真殿光昭
大津江万: 住友七絵
ローワン: てらそままさき
リサ: 津田美波
コータ: 山本和臣
■放送情報
TOKYO MX 毎週日曜24:30〜
BS朝日 毎週日曜25:30〜
読売テレビ 毎週月曜25:59〜
AT-X 毎週月曜21:30〜
各配信サイトにて地上波同時配信中
作品公式サイト
https://goodbyelara.com
©キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会